【映画】木村拓哉主演映画「HERO」のアングルについて(監督:鈴木雅之)

個性的な検事の活躍を描いた木村拓哉主演の人気テレビドラマの劇場版第1作「HERO」の感想。といっても映画の内容の感想というより、ほとんど映像面に関する感想です。

「HERO」(2007、日本、監督:鈴木雅之、主演:木村拓哉)

この映画、テレビでやっていたのでなんとなく見たんですが、映像がおもしろかったですね。

というのは、かなり多くのショットで真正面、真横、真後ろ、真上など、とにかく“真”なアングルで撮影されていたんです。 こういうのは珍しいですね。 普通は人が作っているということを意識させないように、ちょっと斜めのアングルから撮ったりしますから。

1作目の予告編がなかったので2作目の予告編を紹介すると、こっちでも似たような感じです。予告編でも”真”なアングルが多いのがわかります。ちなみにYoutubeに飛ばないと再生できない動画のようです。

アングルに限らずカメラワークなども非常に規則的というか形式的な映像ですよね。 堂々とした迫力のある映像を作る狙いがあるのではないかと思います。

監督の鈴木雅之(Wikipedia)さんの他の演出作品、例えば「ショムニ」などでもそういう映像だった気がするので、この人の基本的な演出スタイルなのかもしれません。今やってる「マスカレード・ホテル」も木村拓哉主演、鈴木雅之監督の「HERO」コンビですが、やっぱり同じスタイルの映像に見えます。

映画『マスカレード・ホテル』予告映像【2019年1月18日(金)公開】

(40秒あたりの横から急に人が出てくるような画面作りも昔のフジテレビのドラマでよく見たような。)

で、この「HERO」を観ながら、最初は「”真”だなー」とか思ってたら、今度は逆に斜めのアングルとかが気持ち悪くなってきたんですね。基本的に真正面のアングルなんかは安定感があって、見ていて心地の良い映像なわけですよ。そっちの方に慣れて、逆に”真”じゃない映像に違和感を感じようになっちゃったんですね。

でもこれは、ある意味人間としては正しい感じ方かもしれません。演出効果のために、あえて不安定に感じられる映像が使われるのが普通ですが、そういうものを見慣れ過ぎちゃっているのかもしれないと思いました。

まあ、そういう自分に起きた変化も含めておもしろかった映画です。


HERO スタンダード・エディション [DVD]