【音楽】歌詞が耳に入ってこない聴き方になったきっかけ

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私もそうなのだが、世の中には音楽を聴いていても「歌詞が耳に入ってこない」という人がいる。

私の場合、歌詞が良いと思う曲に出会うこともあるのだが、基本的には音楽を聴いていても歌詞はあまり耳に入ってこず、全体的な音を中心に聴いているという感じになる。

世の中では歌詞をメインに聴いている人の方が多そうだし、どうも少数派らしい。

ではなぜそういう聴き方になったのか?

自分には「歌詞が耳に入ってこない聴き方」になったきっかけの出来事の記憶があるので、それについて書こうと思う。

「歌詞が耳に入ってこない聴き方」になったきっかけ

これは確か小学校3年生くらいの頃の記憶だ。

私はテレビの前に座って音楽番組(多分Mステ)を見ていた。

歌手がバックバンドを従えて歌っていて、画面の下には歌詞のテロップが表示されている。

番組を見ていると自分の中にひとつの疑問が生じた。

「これは一体何を(どれを)楽しむ娯楽なんだ?」

歌詞を理解しようとすると音楽に集中できず、音楽を聴こうとすると歌詞がわからなくなるのだ。

自分には音楽という娯楽はどこに集中して楽しむものなのかがわからなかった。

子供ながらに、画面下の歌詞テロップは何かしら大事な意味があってそこに表示されているのだろうと思ったので、それを読みながら歌詞を理解しようとした。

しかし音楽番組の歌詞は次々に流れていくので、意味を理解しようと考えている隙に次の歌詞が流れてきてほとんど理解できなかった。

ついでに画面の大半を占める映像も全然見れなくなるので、歌手の歌声から歌詞を理解しようとしたが、結局同様に理解できなかった。

子供なので当然知らない言葉もあったが、歌詞自体も詩的で理解しづらい独特の言い回しが多く、それは「そもそも理解できるようなことを言ってないんじゃないか」という風に感じさせた。

これらのことが自分に「音楽番組も音楽もあまり歌詞を理解させようとはしているようには思えない。しかも音楽はそもそも詞を伝えるのに向いていない。つまり歌詞はそれほど重要じゃない」という風に思わせた。そしてまた、自分は学校の教科書に掲載されていた詩を思い浮かべ、「詩はそれ自体のジャンルが別にあるのだから音楽というジャンルの独自性は歌詞にはない、音楽それ自体にある」「音楽は音楽(曲)それ自体を楽しむものだ」と、子供らしくもないが、そんな風に直感的に判断させた。

なにか「歌詞は純粋な音楽には不要なものなんじゃないか」というような印象を持った覚えがある。

そうして自分は歌詞を理解しようとするよりも、音楽それ自体、音を聴くような聴き方になり、「歌詞が耳に入ってこない人間」になったのだった。


自分は「歌詞が耳に入ってこない」というタイプの人達はみんな何かしら似たような経験をしたのではないかと思っている。

生まれつきとか、ただなんとなくそういう音楽の聴き方になったわけではなく、おそらくはちゃんと原因があって「歌詞が耳に入ってこない聴き方」になったのだ。

ただその音楽の聴き方が形成されたのが子供の頃なので、多くの人は忘れているのだろう。

自分もこの記憶についてはすっかり忘れていたのだが、ある時思い出して「だから自分は歌詞が耳に入ってこなかったんだ!」と気づいたのだった。

子供の頃の判断が成長した後も影響を与えているのだ。

続き:【音楽】歌詞を聴く聴き方を試す

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