【自作品】「密林の捕食者」制作過程① -活きた線を描く-

ひと月ほど前から新しい絵の制作にとりかかっていた。

上記の絵はその初期段階のもの。

画材は270×300mmのスケッチブックにボールペン。


この絵は以前にブログでも書いた「いのちのたび博物館」で見た化石や骨格標本の影響から始まっている。

描き始めこそ化石のような外観の絵を描こうとしていたが、描いている内にそんな着想は忘れていった。


この絵を描いている間、「活きた線」を描くことが大事だなと考えていた。

「活きた線」とは描き手の「こう描きたい!」というような意志が生み出すもので、活き活きとした形、力強さ、明確さなど、いわば絵それ自体が主張を持っている線だ。

活きた線であることが絵の魅力になる。

それは描き手が描くことに真剣だった、あるいは描くことを楽しんでいたということの表れでもある。

逆に活きていない線というものもある。

それは「どう描けばいいかわからない」とか、「描く勇気のなさ」が生み出す線だ。

そういう時、線は弱弱しく、薄く、頼りないものになる。

活きていない線であっても、描き進めれば絵は出来上がるが、そこには表現がない。

活きた線であること、描き手の描こうとしたもの、描きたかったものが表現されていることが大事だと考えたということだ。


しかし、そんなことは以前にも考えていたはずのことで、「どうして忘れていたんだろう?」と思ったのだが、その答えもこの絵を描いていくうちにすぐにわかった。

「活きた線を描く」というのは絵を描くモードの内の一つなのである。

絵の描き方、描くモードというものは沢山あって、その中の一つに「活きた線」を描くというモードがある、ということだ。

ある時には「活きた線を描く」、というモード、描き方になっているが、別の時には別のモードで別の描き方をしているというわけだ。

【自作品】「密林の捕食者」制作過程② -顔を描き加える・輪郭線を太くする- 

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